國學院大學の長距離ランナー・尾熊迅斗(おぐま はやと)選手が注目を集めています。
高校時代は1500mを中心に全国大会で活躍し、國學院大學進学後は5000m、10000m、ハーフマラソンでも記録を伸ばしてきました。
大学2年生では学生三大駅伝すべてに出場し、2026年の箱根駅伝では10区を区間4位で走って、國學院大學の過去最高となる総合2位に貢献しています。
この記事では、尾熊迅斗選手の中学・高校時代の成績や國學院大學での成長、箱根駅伝10区での走りについて紹介します。
尾熊迅斗(國學院)はどんな選手?プロフィール紹介
尾熊迅斗選手のプロフィールをまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 尾熊迅斗(おぐま はやと) |
| 所属 | 國學院大學陸上競技部 |
| 学年 | 3年生(2026年度) |
| 学部・学科 | 人間開発学部・健康体育学科 |
| 出身高校 | 東京実業高等学校 |
| 主な種目 | 1500m、5000m、10000m、ハーフマラソン |
| 5000m自己ベスト | 13分57秒11 |
| 10000m自己ベスト | 28分35秒45 |
| ハーフマラソン自己ベスト | 1時間01分46秒 |
| 10マイル自己ベスト | 47分17秒 |
| 主な実績 | U20日本選手権1500m優勝、全国高校総体1500m入賞、2026年箱根駅伝10区区間4位 |
尾熊迅斗選手は、トラック競技で培ったスピードを持ちながら、大学では長い距離にも対応できるランナーへと成長しています。
2026年度に掲げている目標は、箱根駅伝総合優勝や学生三大駅伝での区間賞、5000m13分30秒台、10000m27分台、ハーフマラソン60分台。
箱根駅伝への出場を果たした現在も、さらに高いレベルを目指しています。
尾熊迅斗は中学から陸上を始めた?中学時代は無名だった
尾熊迅斗選手が陸上競技を始めた正確な時期について、本人が明言した公式な情報は確認できませんでした。
ただし、中学時代には陸上競技の大会に出場していた記録が残っています。
尾熊迅斗選手は川崎市立玉川中学校に在籍。地域の陸上クラブ「J.VIC」に所属していたとみられ、2018年には中学共通男子3000mに出場し、10分35秒09を記録しています。
そのため、「高校から陸上を始めた」というわけではなく、少なくとも中学1年生の頃には陸上競技に取り組んでいたことが分かります。
一方で、中学時代に全国大会で活躍した記録などは見当たりません。
現在の活躍ぶりと比べると、中学時代は全国的に知られる選手ではなく、高校進学後に大きく成長したランナーといえるでしょう。
尾熊迅斗の高校時代の成績がすごい
【#世田谷記録会】2023/12/23
— 駅伝ナビ (@ekiden_navi) December 23, 2023
5000m最終組 3着
尾熊迅斗(東京実業3) 13:59.27 PB
こちらもまた東京都の高校生。1500m高校歴代5位のスピードで駒澤大学に交じりながら5000m13分台突入。筋骨隆々で高校生の肉体じゃない!! pic.twitter.com/XnhA6Wg44b
尾熊迅斗選手が全国レベルの選手として頭角を現したのは、東京実業高校に進学してからです。
高校1年生から東京都高校新人大会の1500mを3分59秒62で制し、関東高校新人大会の5000mでも14分56秒77で7位に入りました。
中学時代には大きな実績が確認できなかった尾熊迅斗選手ですが、高校入学後はスピードと持久力の両方を伸ばしていきます。
高校2年生では、U18日本選手権の3000mに出場。
8分16秒89を記録し、全国2位に入りました。
さらに高校3年生になると、得意の1500mで全国トップクラスの実力を示します。
U20日本選手権1500mで優勝
高校3年生で出場したU20日本陸上競技選手権の男子1500mでは、3分47秒34の自己ベストで優勝しました。
レース後には、次のように振り返っています。
タイムはあまり狙っていなかったけど、自己ベスト(3分48秒58)を1秒以上更新できました。欲を言えば、もうちょっと出したかったですが、優勝できたのでよかったです。
引用:日本陸上競技連盟
自己ベストを更新して優勝しても、さらに上のタイムを求める姿勢から、尾熊迅斗選手の競技に対する高い意識が伝わります。
インターハイ1500mで7位入賞
インターハイ出場を懸けた南関東大会では、男子1500mで3分49秒99を記録して2位。
優勝を逃した尾熊迅斗選手は、レース後に次のように語っていました。
この負けは自分への戒め。燃えてきました。インターハイは3分45秒台と優勝を狙います。
引用:月陸Online
続く全国高校総体では、男子1500mを3分51秒06で走り、7位入賞を果たしました。
目標としていた優勝には届きませんでしたが、全国の舞台で入賞したことは大きな実績です。
その後、日本体育大学長距離競技会の1500mでは3分44秒36を記録。
当時の高校歴代上位に入る好タイムをマークし、全国トップクラスの中距離ランナーへと成長しました。
中学時代には目立った実績が確認できなかった尾熊迅斗選手ですが、高校3年間で一気に才能を開花させたことが分かります。
尾熊迅斗が國學院大學を選んだ理由
尾熊迅斗選手は、東京実業高校卒業後、國學院大學へ進学しました。
國學院大學を選んだ理由として掲げていたのが、チームとして箱根駅伝で優勝すること、個人として世界で戦えるランナーになることです。
高校時代は1500mを主戦場としていましたが、大学では駅伝や長距離種目にも本格的に挑戦。
箱根駅伝で上位争いを続ける國學院大學には、中距離で培ったスピードを生かしながら、長い距離への適性を伸ばせる環境があると考えたのでしょう。
國學院大學は前田康弘監督のもと、学生一人ひとりを段階的に成長させているチームです。
尾熊迅斗選手も入学後すぐに箱根駅伝へ出場したわけではなく、トラック、ハーフマラソン、駅伝と経験を重ねながら、主力選手へと成長していきました。
尾熊迅斗の國學院大學での活躍
尾熊迅斗選手は、國學院大學進学後、1500mだけでなく5000mや10000m、ハーフマラソンでも着実に記録を伸ばしています。
大学1年生でハーフ1時間01分46秒
大学でのデビュー戦となった金栗記念選抜陸上の1500mでは、3分47秒60で6位。
関東インカレの1500mでは3分54秒37で7位に入りました。
さらに、香川丸亀国際ハーフマラソンでは1時間01分46秒を記録。
高校時代は1500mを中心に活躍していた尾熊迅斗選手が、21.0975kmのハーフマラソンでも高い適性を見せました。
2025年3月に開催された「ACN EXPO EKIDEN 2025」では、2区を14分31秒で走り区間2位。
大学進学後、初めての本格的な駅伝で好走し、國學院大學の大学の部3位に貢献しました。
大学2年生で学生三大駅伝すべてに出場
大学2年生になると、尾熊迅斗選手は國學院大學の駅伝メンバーとして本格的に頭角を現します。
道南ディスタンスチャレンジの5000mでは、13分57秒11の自己ベストを記録。
初めて13分台に突入し、トラックでも成長を示しました。
2025年の出雲駅伝では2区を担当し、16分30秒の区間6位。
國學院大學の大会連覇に貢献しました。
続く全日本大学駅伝では1区を任され、27分21秒の区間3位。
区間賞とはわずか1秒差で、優勝候補の國學院大學に好位置で襷をつなぎました。
さらに、2025年11月の日本体育大学長距離競技会では、10000mを28分35秒45で走り、自己ベストを更新しています。
出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝のすべてに出場し、大学2年生にして学生三大駅伝を皆勤。
國學院大學の中心選手の一人として存在感を高めました。
2026年箱根駅伝10区で区間4位
尾熊迅斗選手は、2026年1月の第102回箱根駅伝で初出場を果たしました。
担当したのは、復路の最終区間となる10区です。
当初の区間エントリーには入っていませんでしたが、当日変更でアンカーに起用されました。
國學院大學は9区終了時点で総合2位。
青山学院大学を追いかける一方、後続校から2位を守る重要な場面で、初出場の尾熊迅斗選手に襷が渡されました。
尾熊迅斗選手は23.0kmを1時間08分33秒で走り、区間4位。
この記録は國學院大學の10区における大学記録となりました。
チームは総合10時間40分07秒でフィニッシュ。
優勝には届かなかったものの、これまでの最高順位だった3位を上回り、國學院大學史上最高となる総合2位に入りました。
また、國學院大學は復路を5時間20分05秒で走り、復路新記録も樹立しています。
尾熊迅斗選手はレース後、総合2位という結果を喜ぶよりも、青山学院大学との差を縮められなかった悔しさをにじませていました。
箱根駅伝初出場で10区区間4位、さらに大学記録という十分な結果を残しながらも、本人が目標としていたのはあくまで総合優勝。
その強い向上心が、尾熊迅斗選手らしさといえるでしょう。
尾熊迅斗の走りの特徴
尾熊迅斗選手の最大の特徴は、1500mで培ったスピードです。
高校時代には1500mで3分44秒36を記録しており、集団の中でレースを進めながら、終盤に一気にペースを上げる力を持っています。
一方で、大学進学後はハーフマラソンで1時間01分46秒、10000mで28分35秒45を記録。
箱根駅伝の23kmにも対応したことで、単なるスピード型ではなく、長い距離を安定して走れる駅伝ランナーへと成長しました。
2025年の全日本大学駅伝1区では、スローペースの集団の前方で冷静にレースを進め、トップと1秒差の区間3位。
箱根駅伝10区では、優勝争いの緊張感がある中でも大きく崩れず、区間4位でまとめました。
スピードを生かした勝負強さと、長い距離を安定して走る持久力の両方が、現在の尾熊迅斗選手の武器です。
尾熊迅斗は3年生で三大駅伝の区間賞を目指す
2026年度、尾熊迅斗選手は國學院大學の3年生になりました。
公式プロフィールでは、今シーズンの目標として次の記録を掲げています。
- 箱根駅伝総合優勝
- 学生三大駅伝で区間賞
- 5000m13分30秒台
- 10000m27分台
- ハーフマラソン60分台
大学2年生では学生三大駅伝すべてに出場しましたが、最高順位は全日本大学駅伝と箱根駅伝での区間3位・4位でした。
3年生では、出場するだけでなく、区間賞を獲得してチームを勝たせる走りが求められます。
1500mを得意としていた選手が箱根駅伝の23kmを走れるまでに成長したことを考えると、今後さらに記録を伸ばす可能性は十分にあるでしょう。
國學院大學が悲願の箱根駅伝総合優勝を果たすためにも、尾熊迅斗選手のさらなる飛躍が期待されます。
まとめ
今回は、國學院大學の尾熊迅斗選手について、中学・高校時代の成績や大学での成長、2026年箱根駅伝での活躍を紹介しました。
調査した結果、次のことが分かりました。
- 中学1年生の頃には陸上競技の大会に出場していた
- 中学時代は全国的には無名だった
- 東京実業高校で急成長し、U20日本選手権1500mで優勝した
- 大学2年生で学生三大駅伝すべてに出場した
- 全日本大学駅伝では1区区間3位だった
- 2026年箱根駅伝では10区を区間4位・國學院大學記録で走った
- 國學院大學の過去最高となる総合2位に貢献した
- 2026年度現在は大学3年生で、三大駅伝の区間賞を目指している
中学時代には全国的に知られる選手ではなかった尾熊迅斗選手ですが、高校で才能を開花させ、大学では箱根駅伝のアンカーを任される選手へと成長しました。
次の目標は、國學院大學の箱根駅伝初優勝と自身初の三大駅伝区間賞です。
今後、尾熊迅斗選手がどの区間を走り、どのような成長を見せてくれるのか注目しましょう。
