國學院大學の注目ランナー、髙石樹(たかいし・いつき)選手。
中学時代は運動部に所属しておらず、高校から陸上競技を始めた異色の経歴を持っています。
それでも高校3年時には、四国の高校生として初めて5000mで13分台を記録。國學院大學へ進学すると、1年生で箱根駅伝の山上り5区を任され、区間4位の好走を見せました。
さらに2年生となった2026年には、5000mと10000mの自己記録を大幅に更新しています。
この記事では、髙石樹選手が高校から陸上を始めたきっかけや高校時代の成績、國學院大學を選んだ理由、箱根駅伝での活躍についてご紹介します。
髙石樹(國學院)はどんな選手?プロフィール紹介
まずは、髙石樹選手のプロフィールを見てみましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 髙石樹(たかいし いつき) |
| 生年月日 | 2006年5月23日 |
| 出身地 | 高知県 |
| 出身高校 | 高知県立高知工業高等学校 |
| 所属 | 國學院大學 人間開発学部 健康体育学科 |
| 学年 | 2年生(2026年度) |
| アピールポイント | きつくなってからの粘り |
| 大学4年間の目標 | 世界の舞台で戦う力をつけること |
| 趣味 | おいしいものを食べること、サウナ |
| 5000m自己ベスト | 13分45秒29 |
| 10000m自己ベスト | 27分57秒71 |
| ハーフマラソン自己ベスト | 1時間00分53秒 |
髙石樹選手の強みは、苦しくなってからもペースを落とさず粘れることです。
高校時代から駅伝の1区など重要な区間を任されており、大学でも箱根駅伝の山上りという難しい役割を1年生から担いました。
派手な言動で注目を集めるというよりも、練習とレースの結果で存在感を示すタイプといえるでしょう。
髙石樹(國學院)は高校から陸上を始めた!
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間違えてなければもう数秒早かった
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髙石樹選手が本格的に陸上競技を始めたのは、高知工業高校へ入学してからです。
中学時代は運動部に所属しておらず、いわゆる「帰宅部」でした。
高校でも当初から陸上部へ入るつもりだったわけではありません。
陸上部へ入部したきっかけは、担任の先生から「何かやれ」と勧められたことだったと報じられています。
何げない一言から始まった陸上競技でしたが、髙石樹選手は入部後すぐに才能を発揮しました。
高校1年時には、高知県高校新人陸上の5000mを16分02秒66で制覇。続く四国高校新人陸上でも、15分08秒04で3位に入りました。
陸上を始めてから1年もたたないうちに県大会で優勝し、四国大会でも上位に入ったことから、髙石樹選手の高い素質が分かります。
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髙石樹選手は高校2年生以降も記録を伸ばし、高知県や四国を代表するランナーへ成長しました。
高校時代の主な成績は、次のとおりです。
| 学年 | 大会 | 種目・区間 | 記録・順位 |
|---|---|---|---|
| 高1 | 高知県高校新人陸上 | 5000m | 16分02秒66・優勝 |
| 高1 | 四国高校新人陸上 | 5000m | 15分08秒04・3位 |
| 高2 | 日本海駅伝 | 1区10km | 30分43秒・区間26位 |
| 高2 | 四国高校駅伝 | 1区10km | 30分30秒・区間4位 |
| 高3 | 四国高校総体 | 5000m | 14分15秒67・優勝 |
| 高3 | 全国高校総体 | 5000m決勝 | 14分16秒68・12位 |
| 高3 | 高知県高校駅伝 | 1区10km | 29分53秒・区間賞、区間新 |
| 高3 | 四国高校駅伝 | 1区10km | 29分24秒・区間賞 |
| 高3 | 全国高校駅伝 | 1区10km | 29分21秒・区間3位 |
| 高3 | 日体大長距離競技会 | 5000m | 13分58秒23 |
特に大きな転機となったのが、高校3年時です。
四国高校総体の5000mで優勝すると、全国高校総体でも決勝へ進出して12位。高校駅伝では、高知県予選と四国大会で続けて1区の区間賞を獲得しました。
全国高校駅伝、通称「都大路」でも各校のエースが集まる1区を担当し、29分21秒で区間3位と好走しています。
さらに2024年11月の日体大長距離競技会では、5000mを13分58秒23で走りました。
これは四国の高校生として初めてとなる5000m13分台の記録です。
高校から陸上を始めた選手が、わずか3年間で全国トップクラスまで成長したことになります。
髙石樹が國學院大學を選んだ理由
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髙石樹選手は、高知工業高校を卒業した2025年4月に國學院大學へ進学しました。
國學院大學を選んだ背景には、箱根駅伝への強い憧れと、世界で戦える選手になりたいという目標があったと考えられます。
箱根駅伝の2区か5区を走りたかった
高校3年時の髙石樹選手は、進学前の取材で箱根駅伝について「2区か5区を走りたい」と意欲を示していました。
國學院大學は、出雲駅伝や全日本大学駅伝で優勝経験があり、箱根駅伝でも上位争いを続けている強豪校です。
高校時代からロードや駅伝で強さを発揮していた髙石樹選手にとって、学生三大駅伝を目指せる國學院大學は魅力的な環境だったのでしょう。
そして大学1年目の箱根駅伝で、希望していた5区への出走を実現しています。
世界の舞台で戦う力をつけたい
髙石樹選手は、國學院大學での4年間の目標として「世界の舞台で戦う力をつけること」を掲げています。
國學院大學からは、大学在学中に大阪マラソンを2時間06分18秒で制した平林清澄選手など、世界を視野に入れて活躍する選手も出ています。
強豪選手と練習し、学生三大駅伝や全国レベルのレースを経験できる環境は、髙石樹選手の目標とも合っていたのではないでしょうか。
髙石樹の國學院大學での成績
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髙石樹選手は、大学入学直後から長い距離への適性を見せています。
大学での主な成績をまとめました。
| 学年 | 日付 | 大会 | 記録・順位 |
|---|---|---|---|
| 大1 | 2025年4月26日 | 日体大長距離競技会・10000m | 28分57秒49 |
| 大1 | 2026年1月2日 | 箱根駅伝・5区 | 1時間10分05秒・区間4位 |
| 大1 | 2026年1月18日 | 全国都道府県対抗男子駅伝・7区 | 7人抜き |
| 大1 | 2026年2月1日 | 日本学生ハーフマラソン | 1時間00分53秒・6位 |
| 大2 | 2026年4月26日 | 日体大長距離競技会・5000m | 13分45秒29 |
| 大2 | 2026年5月21日 | 関東インカレ・10000m | 28分01秒47 |
| 大2 | 2026年7月8日 | ホクレンDC網走・10000m | 27分57秒71 |
大学デビュー戦となった2025年4月の日体大長距離競技会では、10000mを28分57秒49で走りました。
高校時代は5000mが中心だった髙石樹選手ですが、入学直後から10000mで28分台を記録し、大学の長い距離にも対応できることを示しています。
一方、大学1年時の出雲駅伝と全日本大学駅伝には出場しませんでした。
これは実力不足というよりも、箱根駅伝の5区へ向けて準備を進めていたためです。髙石樹選手は秋のハーフマラソンにも出場せず、山上りの強化に取り組んでいました。
髙石樹は2026年箱根駅伝5区で区間4位!
【箱根駅伝】国学院大またか!5区最終コーナーで道間違えた ルーキー高石樹はガッツポーズの4位
— スポーツ報知 (@SportsHochi) January 2, 2026
記事はこちら▼https://t.co/Q9Fe1I0AKR
髙石樹選手は、2026年1月に行われた第102回箱根駅伝で5区を担当しました。
結果は、1時間10分05秒で区間4位。
1年生ながら山上りの重要区間を任され、上位争いの中で堂々とした走りを見せました。
髙石樹選手は3位でたすきを受け取ると、厳しい上り坂でも大きく崩れることなく走り切り、往路4位でゴール。
國學院大學は復路で順位を上げ、過去最高となる総合2位に入りました。
箱根駅伝前に髙石樹選手が目標としていたのは、吉田響選手が東海大学1年時に記録した5区の1時間10分44秒を上回ることでした。
実際のタイムは1時間10分05秒だったため、自ら掲げていた目標を39秒上回ったことになります。
初めての箱根駅伝で山上りを任され、区間4位という結果を残したことから、早くも國學院大學の「山のスペシャリスト」として注目される存在になりました。
なお、髙石樹選手はゴール直前でちょっとしたアクシデントにも見舞われました。
芦ノ湖のゴールへ向かう最後の右折地点で曲がらず、そのまま直進してしまったのです。
髙石樹選手はすぐに間違いに気づいて正規コースへ戻り、大きなタイムロスにはなりませんでした。
レース後には、「何も考えず、ひたすら走っていた」と振り返っています。
國學院大學では、2011年の箱根駅伝でも寺田夏生選手が10区のゴール直前でコースを間違え、「寺田交差点」として語り継がれています。
そのため、今回の場所も駅伝ファンの間で「髙石T字路」と呼ばれ、話題になりました。
コースを間違えるハプニングがありながらも区間4位。髙石樹選手の走力と集中力の高さが分かるレースだったといえるでしょう。
髙石樹は箱根駅伝後は平地でも急成長!
【#学生ハーフ】
— 4years. (@4years_media) February 10, 2026
「この試合でエースが決まる」という言葉に奮起してスタート。世代屈指のランナーをライバル視し、相手が強ければ強いほど力が引き出されます。#國學院大學 ・ #高石樹 がハーフU20日本記録の1時間00分53秒「打倒、鈴木琉胤です」@kokudai_ekidenhttps://t.co/rqcWHDmqLN
箱根駅伝で5区を好走した髙石樹選手ですが、強いのは山上りだけではありません。
2026年2月の日本学生ハーフマラソンでは、初めてのハーフマラソンながら1時間00分53秒を記録して6位に入りました。
10kmの通過は28分02秒。強風の中で終盤まで上位争いを続け、持ち味である粘り強さを発揮しています。
2年生となった2026年度には、トラックでも記録を大きく伸ばしました。
4月の日体大長距離競技会では、5000mを13分45秒29で走り、高校時代の自己ベストを約13秒更新。
さらに7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会では、10000mで初めて27分台となる27分57秒71をマークしました。
箱根駅伝5区の実績に加えて、5000mのスピードと10000m・ハーフマラソンのスタミナも兼ね備えつつあります。
髙石樹の次回箱根駅伝での注目ポイント
https://t.co/cxOW0c3G8g
— 高知新聞 (@Kochi_news) January 2, 2026
箱根駅伝・国学院大1年の高石樹(高知工高出)が山上りの5区に抜てき! 中学は”帰宅部”も、高校で急成長#箱根駅伝 #國學院 #高石樹 #高知
髙石樹選手は、次回の箱根駅伝でも5区の有力候補になるでしょう。
1年生で区間4位を記録しているため、同じ5区を走れば区間賞や区間新記録への期待も高まります。
一方で、2026年には5000mで13分45秒29、10000mで27分57秒71、ハーフマラソンで1時間00分53秒を記録しました。
平地でもチーム上位の走力を持つようになったため、2区などの主要区間へ起用される可能性も考えられます。
髙石樹選手自身も、箱根駅伝後の取材で4年目には青山学院大学の黒田朝日選手を超えたいという大きな目標を語っています。
高校から陸上を始め、わずか4年ほどで箱根駅伝5区区間4位、10000m27分台に到達した成長力は大きな魅力です。
今後は「山に強い選手」にとどまらず、國學院大學のエース候補として注目されていくのではないでしょうか。
まとめ
今回は、國學院大學の髙石樹選手についてご紹介しました。
髙石樹選手は中学時代には運動部に所属しておらず、高知工業高校へ進学してから陸上競技を始めています。
高校3年時には四国の高校生として初めて5000mで13分台を記録し、全国高校駅伝でも1区区間3位と活躍しました。
國學院大學では、1年生で2026年箱根駅伝の5区に出走。1時間10分05秒の区間4位で、チームの過去最高となる総合2位に貢献しています。
箱根駅伝後も、日本学生ハーフマラソンで1時間00分53秒、5000mで13分45秒29、10000mで27分57秒71と急成長を続けています。
山上りだけでなく平地でも高い走力を見せている髙石樹選手。
今後、國學院大學の主力や学生長距離界を代表する選手へ成長するのか、その活躍に注目です。
